abyss-殺人クラブ-C75版

暗殺を生業とする一家に生まれた主人公『笹山晶(ささやまあきら)』は、殺人をする度胸が無いという自身の問題と、とある事件をきっかけに父親から見放され、過去の経歴をすべて捨て一般家庭である親戚のもとへと預けられることになった。

始めは普通の生活に馴染めなかった晶だが、新たな環境で出会った友や義妹との関わりの中、ごく一般の感情や感覚を手に入れ周囲にとけこんでいく。

それから数年。

時は流れて青年へと成長した晶は、少年期と完全に決別し、普通の高校生活を送っていた。
学校での生活はきわめてまじめ。クラスでは委員長をつとめ、さらには生徒会の一員でもある。
友人にも恵まれ、なんら問題のない理想的な日々。
唯一の心労の種は、以前親友ともいえた少女である『佐倉那美(さくらなみ)』と仲たがいしてしまったこと。しかしまぁそれは思春期の男女にとってみれば些細な問題でもある。

そのほかの問題といえばまぁこれもささいな事柄なのだが、学校の玄関付近に流れる死臭。それを毎朝嗅がなければいけないことか。
この臭いは校内で起きているなんらかの惨劇を予感させていたが、物騒な世界とは離別したいまの晶にはかかわりのないことでもある。
身近な知人に危害が及ばないかぎり、晶はその気配を無視することに決めていた。

そんなある日。
晶は、友人との会話の中で、物騒な噂話を耳にする。
なんでもこの学校ではアビスと呼ばれる殺人クラブが、定期的に生贄を用意し、いたぶりながら死に至らしめる儀式を行っているらしいのだ。しかしまぁそれも所詮は都市伝説の類のこと。事実とは無縁であるたんなる噂に過ぎないのだろう。

もしも・・・。
もしもそれが事実なのだとして、それをどうにかしようとするほどに晶は正義の味方でもない。

関わらないですむのならそれにことしたことはない。

しかし、晶の思惑とは別に、事態は進行していく。

文化祭のクラスの出し物として身近な都市伝説を調べだす妹。
もっぱら魔女と評判の転校生に興味津々の友人。

そしてついには自身の前に現れる殺人クラブのメンバーらしき人物。
結局儀式に巻き込まれることになった晶は、事態を解決すべくクラブの正体を探り始めた。

果たして5人いるといわれる殺人クラブのメンバーは誰なのか。
そして儀式の噂は事実なのか。

晶の危機を乗り越えるための日々が始まる。
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【対象】18禁
【ジャンル】ノベル
【プレイ時間】12~18時間
【ツール】吉里吉里
【HP】festival
以前このゲームの体験版をやったときにそのボリュームのすごさに驚いて、もしも完全版がでたならば必ず買おうと決めていました。

今回管理人が購入したのは、C75版ということで収録されているのは第5話目である琴子ルートまで。
まだ完全版じゃないのに買ってしまったのは完全版がでるまで我慢できなかったからですね~^^;
あとちょっとで完全版がでそうなだけに、ここで我慢できなかった自分には「なんたる」の称号をあげたいところですが、価格も700円ほどとボリュームの割には大変安く、内容もかなり楽しかっただけにぜんぜん後悔しておりません。完全版がでたらまた買いますYO。

んで肝心の内容についてなのですが、こういった伝奇的な話の場合、主人公がまるっきり無力な一般人で事件に巻き込まれて悲惨な目に合うというホラーよりのものと、なんらかの力を持った主人公が問題解決のために事件に立ち向かっていくという活劇よりのものと2パターンあると思うのですが、このゲームは後者となっておりまして元暗殺者である主人公がいろいろ頑張る展開となっております。

暗殺者という設定は、こういう学校を舞台にした怖い話(なさそでありそな)の場合、リアリティを損なうんじゃないかなと思ったのですが、このゲームの場合は日常に潜む悪夢とかそういうことよりは伝奇活劇としての色が特に後半強いので暗殺者でもバッチリOKだと思いました。

各ルートについてですが、進行は一本道で第一ルートから一つずつ進んでいくことになります。

始めは那美ルートで、これは体験版として公開されている部分。
殺人クラブや晶周辺についての謎が提示されているつかみの部分なので、内容的には那美ルートというよりは序章とかのほうがフィットするような気がしました。那美はこのルートではほとんど晶と関わらないので、もしかすると最終ルートでふたたび登場するのかもしれません。

第2ルートは温子ルート。
このルートはまさしく温子ルートというのが相応しいストーリーで、温子さんが登場しまくり活躍しまくりでヒロインしまくっとります。もしかするとこのゲームのメインヒロインは温子なのかもしれません。
このゲームは一応成人向け描写があるゲームなのですが、実はHシーンがあるのはこの温子ルートだけなのです。
それだけに他のヒロインと比べると温子さんの活躍はハンパないです。

第3ルートは幽ルート。
このルートでついに幽との誤解が解けアビスに対する共闘関係になれます。
ハンパナく強いけど、かなーりおっちょいな幽さんとともにアビスを倒しましょー。

第4ルートは爽ルートですが、このルートは爽ルートというよりはアビスルートというほうがしっくりくるルートなのではないかなと思います。
詳しくはネタバレになるのでいえませんが、これまでの展開を踏破してそれをひっくり返すような展開です。
まさになるほどそーきましたかと三回言いたい感じとでもいえばいいのでしょうか。ドキドキハラハラ感も一番強かったー。
これまでのルートがあってこそなのでそこんとこも加味してですが、管理人はこのルートがかなり好きですね。
惜しむらくはボリュームがやや少なかったこと。
あとは個人的希望ですが、温子さんがどうなったのかもうちょっとでいいので情報が欲しかったです。

第5ルートは琴子ルート。
このルートでは主人公の秘密についてのことが少しずつ明かされていきます。
あとは琴子についての驚きな事実とか。これまでのルートと比べると活劇色が強いですねー。
んで新たな謎が現れたりして一体全体どういうことなんだと。
とにかく絶妙な展開でしたねー。
まさにこれまでのルートの集大成という感じでしたね。
これまでのルートでアビスについての事柄はほぼ判明したので、あとは主人公自身と琴子についての秘密を解決すれば真のハッピーエンドにいける感じでしょうか。

まとめると、ボリューム、ストーリーともに充実しているナイスなゲーム。
謎解きと活劇が両立しており、最後まで目が話せない展開となっております。
惜しむらくは成人向けゲームとジャンル分けしているのにHシーンが少ないことでしょうか。それに関するいくつかのシーンがカットされていると思わせる場面がいくつかありました。とくに幽ルート終盤のシーンはあきらかに1シーン抜けてたのでちとビビリました。しかしまぁその点については完全版で追加されると思うので、一応納得。
完全版が出たあかつきには買おうとおもっとります。abyss002.jpgabyss003.jpgabyss004.jpg
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